🥺はれま🥺

気軽にコメント汁📝

スマホ依存症

白くまアイスを買いに、スーパーに行くことにした。

スマホだけを持って家を出た。基本はiDで支払うからスマホがあれば十分で、財布は要らないと思った。だから、持たなかった。

スーパーは、ウチから3分、坂を登った先にある。外は暑かった。風がなくて、日差しがじりじり射した。

スーパーはひんやりと涼しかった。しばらく牛肉の冷蔵庫の前をウロウロして、汗がひいたら白くまアイスを手に取ってレジに向かった。

「iDで!」とだけ言って、スマホを見た。ぎゃっっっっ!!!!!おでこから噴射する汗。暑いせいではない。スマホのバッテリーが、1%だからだ。解説しよう。スマホはバッテリーがなくなると、iD支払いができなくなる、以上。(バッテリーがなくなってもできる機種もあるけどね〜)

店員が「258円でぇす。iDですねぇ」と言って、カードリーダーをオンにする0.68秒前、スマホが力尽きた。黒画面にバッテリーマークが浮かび上がる。「充電シテクダサイ」

前述の通り、大馬鹿者日本代表である私は、スーパーの買い物などスマホで事足りると思った浅はかなスマホ依存者である。同時に財布を携帯しない社会不適合者である。あーあー。店員に「財布を忘れたので、商品を置いておいてもらえますか」と言い残し、スーパーを飛び出し、財布を取りに帰った。

家に着いてから思った。わざわざクソ暑いなか、白くまアイスだけのためにスーパーまで行くのもばかばかしい。しかし、「商品を置いておいて」と言ってしまったことを思い出した。もしかしたら、店員さん、私がすぐ戻ると思って、レジに置きっぱなしかもしれない。(店員さん=忠犬説)白くまアイスが溶けて台無しになってしまったらどうしよう。やはり、もう一度スーパーまで行くことにした。

私は鞄から財布を取り出した。その時、何を思ったのか、クレジットカードだけを財布から取り出した。あのスーパーは非接触電子決済に対応しているほど先進的なスーパーなので、当然クレジットカードが使える。クレジットカードがあれば十分で、財布は要らないと思った。だから、持たなかった。

スーパーは、ウチから3分、坂を登った先にある。外は暑かった。日が傾き始めていても、日差しがジリジリ射した。

スーパー入店即レジに行き、先ほど財布を忘れた大馬鹿者であることを伝えると、店奥からレジ袋に入った白くまアイスが出てきた。どうやら冷やしてくれていたらしい。

店員がさっきと同じ感じで「258円でぇす。」と言うので、クレジットカードを渡す。「カードご一括ですねぇ、暗証番号どぞぉ」。……あ?暗証番号なんてあったっけ?私は「ちょっと待ってください……思い出すんで」と店員に告げる。不安そうな表情の店員。

普通に考えて、クレジットカードなんだから、暗証番号はあるはず。てか、最近ファミレスかなんかで入力した気がする。つまり、その時は覚えていたはずだ。

……ん?ちがう!ちがうわ!その時も覚えていなかった!その時も焦って、そんで、「もしかしたらメモしたかも」と探した末に、メモを見つけたんだった。どこにメモしてあったんだっけ……。

そかー!と思って、スマホを取り出す。私は「すみません、大丈夫です。ちゃんとスマホにメモしてたんだった笑笑」と言って、スマホを見る。黒画面にはバッテリーマークが浮かび上がっている。「充電シテクダサイ」