🥺はれま🥺

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顔なしと会ったらイケメンだったというマウントに抗議します。

NPNC。デートアプリの用語で、No Pics, No Chat = 「顔写真の無い人には返信しません」という意味である。デートアプリのプロフィールに書く言葉だ。NPNCと明記する理由はいろいろある。たとえば、顔がタイプの人とだけ出会いたい人は、顔がわからない人とはやりとりする意味がないと考えるから。あるいは、自分が顔を出しているのに、相手が顔を出さないのはフェアではないと考えるから。

私もゲイ向けのデートアプリに登録しているが、プロフィールにNPNCと明記している。だって、タイプの人としか会いたくないんだもん。

ただ、NPNCであることで損しているのではないかと不安になることがある。

たまにTwitterでこういうことを言っている人がいる。「顔わからん人と会ってみたら、めちゃめちゃイケメン(塩顔)(マッチョ)(えくぼがある)(かわいい)(王子様)だったwww」「顔見せてくれないから不安だったけど、すっごいタイプで、出会って6秒でホテル行ってハメまくったww」等。いわゆるマウントっちゅうやつだ。

このマウントツイートを見た私は「世の中そんなうまい話あるわけがないだろうが!」と失笑する一方、「もしかしたら、こういうことって結構あるのかな???」とモヤモヤしてくる。モヤモヤは嫉妬になって、嫉妬はストレスになり、ストレスにより、無駄にソシャゲで10連ガシャを回したり、コンビニスイーツを買い込んでしまったりするのだ。このように財布の厚みが贅肉に変換されることで、さらなるストレスの種となるのである。

しかし、顔なし(顔のわからない人)が実はイケメンだとかそんなことあるんだろうか。顔を出してない人の多くは、顔に自信がないことを理由に顔出ししない人も多いし、ブスの可能性が高いだろうと思う。もちろん、身バレを防ぐために顔出ししない人もいて、そういう人は整った顔の場合もあるだろう。でも、そもそも整っていたらなんでもいいのかと言われたら、そういうわけではない。どんなに整っていてもタイプじゃなければ意味がない。偶然、タイプだったという可能性もなくはないが、完全ランダムの状態からタイプの男性を引き当てる可能性、クソ低いと思うよ。

このように、私の中では顔なしはブスで結論が出ている。しかし、先のマウントツイートが頭をぐるぐる回って仕方ないのである。私の知らないところで、顔なし王子様と出会っている卑怯で姑息な薄汚いホモ野郎が、今ものうのうと生き延びているのかもしれない。そう思うと、一度消火したはずの嫉妬の炎が燻ってくるのだ。俺だって、顔なし王子様と結ばれたいのだ。

このモヤモヤとした気持ちのせいで、NPNCが正しいのかどうかがわからなくなるのだ。もしかしたらNPNCであることで、私は王子様チャンスを棒に振っていたかもしれない……、そんな気がして仕方がなくなってくる。

しかし、顔なしと会っていられるほど暇なわけではない。貴重な土曜日や日曜日を捧げて、出会った相手ががっかりフェイスだったら、どうすればいい。顔なしと会うのだから顔に期待するなと言われそうだが、こっちは出会いを求めているんだから顔がタイプじゃなかったらがっかりして当然だ。

こんなふうに私は思い悩み、体重が11kg増えて、手持ちの服が全部一切着られなくなった。

顔なしと会ったらイケメンだったというマウントを、私は許さない。